『日本カント研究』18 目次

●シンポジウム 3.11後の「公共」とカント――Kant in Fukushima
シンポジウム趣意(大橋容一郎)
現代の公共性とカント――カントとともにあるものへの問題提起として(大橋容一郎)
手続きとしての公表性がもつポテンシャリティ(舟場保之)
〈3.11〉後の「公共」とカント的公共性との闘い(小野原雅夫)

●共同討議 I カントと功利主義
共同討議 I 趣意(福田俊章)
帰結主義と「もしみんながそれをしたらどうなるか」(安藤 馨)
同じ山に異なる側から登る――パーフィットの定言命法理解をめぐって(蔵田伸雄)

●共同討議 II 空間論から見たライプニッツとカント(ライプニッツ没後300年)
共同討議 II 趣意(犬竹正幸)
ライプニッツ的空間はいかにして構成されるか?――クラーク宛第5書簡104節における「抽象的空間」をめぐって(稲岡大志)
『位置解析』の前に立つカント――『方位論文』の切り拓いたもの(植村恒一郎)

●公募論文
判断はどのように対象と関わるか――カントにおける単称判断とその意味論(五十嵐涼介)
カントの「事象性」と「感覚印象」の理論――スコトゥス的観点からの再検討(長田蔵人)
「生の哲学」としてのカント哲学――批判哲学における「快」と「生」(山蔦真之)
『判断力批判』における自然の体系的統一と合目的性(渋川優太)

●書評
増山浩人著『カントの世界論――バウムガルテンとヒュームに対する応答』(河村克俊)
オノラ・オニール 著 神島裕子訳『正義の境界』(田原彰太郎)
Robert B. Brandom, From Empiricism to Expressivism: Brandom reads Sellars(三谷尚澄)
Hannah Ginsborg, The Normativity of Nature: Essays on Kant’s Critique
of Judgment(竹山重光)

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